エアブラシでグラデーション塗装が終了したら、自分の場合はまずウォッシング、次に墨入れ、ドライブラシ(省くこともあり)、デカール貼り、クリアコート、チッピングなど……という流れで進めています。まず基本的な車体の色があって、光りがあれば生じる明暗があって、マーキングなど新品状態で施されるであろう塗装があって、そこに汚れやはがれが加わっていく……という時間の流れに沿って作業を進めるという考え方です。
で、写真はそこまで進んだ状態。
ウォッシングはクレオスのウェザリングカラー・グランドブラウン。
この塗料とその薄め液はまったく匂いがなく、かつタミヤのエナメル塗料を薄め液で薄めたモノと同じように使えるのが利点。ただ油性なので筆は水洗いできません。
パネルラインや装甲の接合線などの墨入れは同じくマルチブラック。
かなり昔のキットなので、デカールを貼る前に、貼る面にアクリジョンのクリアーを筆塗りして下地を作り、マークセッターを塗ってからデカールを貼り、念のためにマークソフターを上から塗って万全の体制を整えました。その甲斐あってシルバリングもなく、いい結果が出たと思います。
サビが流れている表現はクレオスのウェザリングカラー・ステインブラウン。
チッピング表現ですが、一部おおざっぱになりすぎてどこかの国の迷彩柄のようになってしまいました。面相筆で丁寧にやったつもりなんですけどね。これは後ほど修正します。
凸部にはアクリジョンのオリーブドラブ2+ホワイト1対1でドライブラシを行いました。ちなみにドライブラシは15年前に買った松本州平ブランドのドライブラシです。
リターダーとしてエアブラシ用薄め液を少々加えていたのですが、それでもドライブラシを続けていると筆についた塗料が乾燥し、ボロボロ細かいカスとなって落ちてきます。この点を考えると、アクリジョンでドライブラシするときは短時間で終わらせるか、途中で筆を洗浄するかということを考えた方がよさそう。
タミヤのエナメル使えばいいじゃんと考えた方、このブログのタイトルを思い出してください。エナメルは薄め液が臭うという点であえて避けているのです。
あと、車体側部後端につけたエッチングパーツ、いったい何なのかよく分からないままつけたのですが、これって予備履帯ラックのようですね。だったらもっとつけようがあった。説明書に何も書いていないからこんなつけ方になってしまいました。