いよいよ履帯の組み立てです。グンゼ産業の3号突撃砲F/8型の履帯は、非可動連結式。ようするに履帯を一つ一つランナーから切り離してちまちまくっつけていくタイプです。
非可動連結式の履帯にも色々ありますが、
このヴィンターケッテ、つまり降雪時に雪に沈んでしまわないよう、履帯の設置面積を増やすために外側にアタッチメントを装着したタイプの履帯は、比較的組み立てやすいと思います。
なぜかというと、外側のアタッチメント部分がちょうどつまんで並べるのに適した形状をしているから。
さらに、押し出しピン跡は履帯の内側にあります。ということは、組んだらほとんど見えないということ。車体後部に積んだ予備履帯の押し出しピン跡は消す必要がありましたが、実際に履かせる履帯の方ではその作業は行わないことにしました。
1センチ角の角材に両面テープを貼ります。接着力を落とすために手や洋服にペタペタつけておきます。
後はひたすら履帯を並べていくだけ。履帯をランナーから外す作業は、デザインナイフで落としていくだけ。切断後がちょうど隣の履帯との接着位置に来るので、切りっぱなしでヤスリ掛けも何もしていません。
並べたところで、リモネンタイプの流し込み接着剤を流し込んで接着。この状態で20~30分ほど待ちます。すると完全に接着しているわけではないので曲げられるけれど、バラバラになることもないという状態に。
そこでカッターの背などを使って角材から履帯をはずしていきます……という一連の作業の手順は、アーマーモデリングなどの雑誌から学びました。
そういえば遙か昔に初めて連結履帯を作った際、流し込み接着剤を使いすぎて履帯と両面テープの間にまで流れ込み、履帯表面のディテールがグズグズに崩れてしまったことがあります。付けすぎには注意しましょう。
ちなみにリモネン系の接着剤っていい香りがしますよね。無臭モデリングの強い味方です。無臭のモデリングの次は微香モデリングかな。
20分たってはずしてみたところ、ちょっと接着が弱いような気がしたので、反対側は30分待って作業しました。起動輪からはめていって上部転輪の間にたるみを付けるのは定石通り。今回はいわゆるC組みにします。
履帯を転輪に接着せず、Cの形になるように固定してから塗装を行い、あとではめ込むやり方です。
ただはめ込むときに絶対履帯を破壊しそうな予感がするので、車体の上下を接着するのは最後にしようと思っております。なにしろC組みって初めてだし。
こんな状態で1-2日ほど、履帯が完全に接着されるのを待ちます。